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【  2012年12月  】 更新履歴 

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  12.01.  【 加速度 】  6.3 - じゃがりこと金木犀のある帰り道(3)   さわりを読む▼
  12.10.  【 加速度 】  7.1 - タルトタタンとベイクドチーズケーキ   さわりを読む▼
  12.11.  【 加速度 】  7.2 - タルトタタンとベイクドチーズケーキ(2)   さわりを読む▼
  12.12.  【 加速度 】  7.3 - タルトタタンとベイクドチーズケーキ(3)   さわりを読む▼
  12.15.  【 加速度 】  8.1 - チョコボールの銀のエンゼル(1)   さわりを読む▼
  12.17.  【 加速度 】  8.2 - チョコボールの銀のエンゼル(2)    さわりを読む▼
  12.25.  【 サンタクロースを待つ(短編) 】  サンタクロースを待つ(1/3)   さわりを読む▼
  12.26.  【 サンタクロースを待つ(短編) 】  サンタクロースを待つ(2/3)   さわりを読む▼
  12.30.  【 サンタクロースを待つ(短編) 】  サンタクロースを待つ(3/3)   さわりを読む▼
  12.30.  【 加速度 】  9.1 - オレンジの万有引力(1)   さわりを読む▼
  12.31.  【 加速度 】  9.2 - オレンジの万有引力(2)   さわりを読む▼
  12.31.  【 加速度 】   (加速度第1部・あとがき)   さわりを読む▼


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6.3 - じゃがりこと金木犀のある帰り道(3)

加速度

 「今日はいい日なので、なんでもおごりますよ。」と皆川くんは言うけれど、突然コンビニでそんなことを言われても。特にほしいものなんてないのだけれど。皆川くんに付いて、広くはない店内を歩く。当然のように、真っ直ぐお菓子売り場へ入っていく。「夕飯前なのに、お菓子なんて食べてていいの? お腹いっぱいになって夕飯が食べれなくなっちゃうよ」という私の指摘に、皆川くんは、「ものをおいしく食べるためのスパイスって知...全文を読む


7.1 - タルトタタンとベイクドチーズケーキ

加速度

 「人が恋に落ちる瞬間なんて、だいたいそんなものだと思う」と、いつも行っていた喫茶店の一番奥の席、大学生の頃の由紀は私にそう言った。赤い大きなリボンがふわりと揺れた。甘くて暖かい飲み物が好きな由紀に、8号館で原田君に教えてもらったコーンポタージュの飲み方を教えていた時だったと思う。どこまで詳しく話したのかは今となっては覚えていないけれど、とにかく由紀はそう言った。あまりにも鋭すぎる由紀の読みにどきり...全文を読む


7.2 - タルトタタンとベイクドチーズケーキ(2)

加速度

 明日、早稲田に行く用事があるんだけど、暇なら一緒に行かない?というメールが原田君から入ったのは金曜日の夜だった。お風呂からあがって出てきたら携帯にメールが入っていたのだ。なんだか随分急な誘いだな、と思ったけれど、特に用事もないし、いいよ。行く。と返事をした。大人数で集まったりするときに大学の近くの駅を利用することはたまにあるけれど、大学構内なんてもう何年も行っていない。それどころか、卒業してから2...全文を読む


7.3 - タルトタタンとベイクドチーズケーキ(3)

加速度

 「……ないね」困ったなぁといった声で、原田君が呟く。ショーウィンドウの中には、色とりどりの様々なケーキが並んでいた。オレンジのパウンドケーキ、タルトショコラ、パンプキンパイ、ベイクドチーズケーキ、いちごのムース。ただ、タルトタタンだけがなかった。「すみません、タルトタタンって今日はないんですか?」私はあきらめずに、脇に立っている店員のお姉さんに聞いてみる。マスターはドリンクを作りながら店の奥でどんど...全文を読む


8.1 - チョコボールの銀のエンゼル(1)

加速度

  土曜日に降り始めた雨は、月曜日になってもやまなかった。朝方は随分弱まっていたから折り畳み傘で来てしまったけれど、窓の外では雨が強まったり弱まったりを繰り返していて、油断すると帰るまでにずぶ濡れになってしまいそうだった。「また強くなって来ちゃったなぁ」もう課長が帰ってしまった窓際で、ブラインドを上げて外の様子を伺っていたリエがため息をついた。すっかり外は暗くなってしまって、他の部署も含めてみんな早...全文を読む


8.2 - チョコボールの銀のエンゼル(2)

加速度

 事務所の扉を開けると、冷えた空気が肌に染みた。「……寒っ」私の前、皆川くんは階段の3段上を歩きながら「もうこんな時期ですもんねぇ。雨まで降ってるし」と笑う。「どこに行こうとしてるの? また食堂?」「はい。ジュースならあそこがいちばん数がそろってる」みんな帰ってしまって薄暗くなった階段を上って、2階の事務所から3階の食堂へ行く。距離的にはそんなに遠くはないのに、心臓がどきどきする。息が早く、熱 くなる...全文を読む


サンタクロースを待つ(1/3)

サンタクロースを待つ(短編)

  店内に流れていた曲が終わって、有線は次の曲を流し始める。毎年この時期になると必ずどこかで一度は聞く曲。マライアキャリーの「All I want for Christmas is you」だ。レジカウンターの中、「クリスマスソングだ」と呟くと、「さっきのもそうだっただろ、クリスマスソングなんて今に始まったもんじゃない」とおにぎりの棚の下、着荷分のバーコードを読み取りながら澤村が言う。「さっきの? なんかどこかで聞いたことはあっ...全文を読む


サンタクロースを待つ(2/3)

サンタクロースを待つ(短編)

 「寒いな」と俺が言うと、澤村も頷いた。「あぁ、寒い」いつも大学生たちでごった返しているコンビニ前の通りにも、さすがにこの時間になると人はほとんどいない。冬の空気が、守るものの無くなってしまった通りをびゅんびゅんと通り抜けていく。コンビニの裏口の前で、着替えている明子が出てくるのを待っているところだった。事務所は更衣室も兼用になっているから、外で待たないといけない。明子はいつも着替えが遅い。何にそん...全文を読む


サンタクロースを待つ(3/3)

サンタクロースを待つ(短編)

 遅番の澤村はまだこれから3時間残っているので、帰りは明子と二人だ。いつものように裏口で待つ。今日はいつにも増して出てくるのが遅いけれども、待たなければいけない。手がかじかんで動かなくなってきた頃に、かちゃりと小さな音がして明子が出てきた。「……お待たせ」小さな蝶番の摩擦音にさえかき消されそうな明子の声。それに気づかないふりで俺は右手を上げる。「おう。寒いから早く帰ろう」明子が横に並ぶのを待たずに歩き...全文を読む


9.1 - オレンジの万有引力(1)

加速度

 休日の工場はがらんとしていて寂しい。普段は駐車場をいっぱいに埋め尽くしている車も、煙突から立ち上る蒸気も、モーターが低くうなりを上げる駆動音も今はない。意外に緑の多かった会社の全景を横目に、玄関を抜けて階段を下りる。日差しを受けるととても暖かい。こんなに暖かい日は久しぶりだった。腕時計は正午に差し掛かる少し前を指している。家からここまで1時 間はかかったけれど、用事は3分で片付いた。脇に抱えた社名入...全文を読む


9.2 - オレンジの万有引力(2)

加速度

 坂を上りきると、大きくて白い展望台があった。「ここからの眺めが好きなんです」いつの間にか自転車から降りて押しながら上っていた皆川くんが言った。展望台の周りには人影はまばらで、芝生でバドミントンをやってる家族連れや学生がいるくらいだった。「きれいな割に、なんだか殺風景な場所だね」「観光に来た人はみんなシーパラに行っちゃうし、地元民はこんな山に登らないで下の公園で満足しちゃうから、物好きしか来ないんで...全文を読む


 (加速度第1部・あとがき)

加速度

  (あとがき) こんにちは。長い割に話はほとんど動いていませんが、これにて第1部は終了です。 第2部からはもう少し話が早く進むはずです。 この話は、もともと「コーンポタージュ・エクストラホット」という短編で終わるはずでした。 加速度の0番そのものです。 それがこんなに長くなってしまうとは、最初は予想だにしていませんでした。  その昔、もう10年以上前ですが、オンライン小説を書いていた時期がありました。...全文を読む

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